わたしの青春時代に大流行していた君に届け。
高校生当時はクラスで回し読み(今ドキの高校生って回し読みしないのかな…?!)していた漫画。
風早・爽子の年齢を追い越し、いつのまにか途中から読まずに数年が過ぎていましたが、完結したならば!!ということで通しで読みましたら…
まあーー、自分の思春期を思い出して感情が爆発してしまったので君に届けの魅力を伝えつつ、10年前の青春ってこうだったよね!な話をだらだらとしたい気分になりました。
君に届けのざっとあらすじ
主人公は黒髪ストレートで貞子というあだ名がついている黒沼爽子。
入学式当日に爽やか青年、風早翔太と出会うところから物語が始まります。
言葉足らずであらゆる場面ですれ違ってしまう二人にじれったい思いをすることもしばしば。
「いつ!!付き合うんですかこの二人は!!!」
と叫びたくなるくらい焦らされます。
爽子・風早だけでなく、そのクラスメイトの恋愛模様も描かれています。
いろんな恋模様があるのですが、登場人物がとにかくみんなピュアで、読んでいてしあわせな気分になる漫画です。
おうちに集まって行われる近況報告会がリアル
爽子とその友人、ちづ・あやねが誰かの家に集まって行われる近況報告会が、読んでいて懐かしいです。
当時高校生だったわたしが友人に近況報告していたことは主に3つ。
①恋愛事情について
②進路について
③人生について
これらをわたし(とその周り)は「語り」と呼んでいて、どうしても定期的に開催されないといけないもので、ときには勉強よりも大切なものでした。
あの時間がどれだけ貴重ですばらしいものだったのかということを君に届けを読んで再確認したのでした。
「わたし…××くんのこと好きかもしれない」
「ぎゃーーーーーーー!」
みたいな会話がリアルにあったなって思い出しましたよ。
あの頃は未来の話ばっかりしていたなあ。
君に届けの中でも爽子たちが「10年後何してると思う?」って話す場面があるのですが、その!!10年後が!!まさに今のわたしたち!!なわけでして。
わたしは一人で甘酸っぱい思いでいっぱいに。
ヒロ(夫)にももっと優しくしないとなあとか、一緒にいるって当たり前じゃないんだなあとか、感謝の気持ちまでも出てくるすばらしい漫画です。
恋愛ってすばらしいね。
LINEの無いガラケーの恋愛模様に共感の嵐
連載開始当初、わたしも高校生だったわけですが、ちょうどガラケーが出てきたくらいの世代でして。
LINEなんてないしパケット放題(今の高校生はこの意味がわからない方も多いのでは…)じゃない人もいたりして、月末になると制限かかったりとか。
ガラケーでの電話も高額だったからそんなに長話できないとか、そんな時代でしたね。
メールにスタンプとかないし、もはや絵文字だってDOCOMOとauとソフトバンクは互換性がなくて「=」←こんなのになったりとか。
電話大好きな友達同士とかカップルはウィルコム使ってたましたね。
なつかしーー!!!!
2時間以上話す場合はお金かかるから一度切らなきゃいけないみたいな。
君に届けはまさしくそんな時代でして、連載が長く続いたからいつのまにか今の高校生たちはスマホ世代になってしまったけれど、アラサーにはそれがたまらないのでした。
地方の高校生の恋愛事情がわかる
地方高校生カップルにとって、大学進学で都心に出るor上京するというのは大問題。
わたしはずっと関東に住んでいるので、たまたまそういうことはなかったのですが、遠距離ってほんとうに大変だなあ。
しかも10代で。
遠距離恋愛を経験した方々にとっては胸が苦しくなるくらい共感すると思います。
雪国の高校生の恋愛ってこうなんだ!
連載当初、君に届け以外にも僕等がいたが大ヒットしていて、どちらも北海道の地方が舞台で、雪国も高校生ってこんな感じなんだーと思った記憶があります。
君に届けは北海道苫前郡、僕等がいたは釧路市ということで、同じ北海道でも全然違うのですが。
雪国の高校生は冬に制服でロングブーツを履くというのが新鮮でした。
めっちゃかわいいなーと思って読んでいました。
大人目線でも楽しめる漫画
爽子たち高校生だけでなく、両親の気持ちや、ピン(担任)などの思いも描かれています。
将来子どもができたらこんな風に思うのかな、とか、今高校生たちと接する機会があったらこんな風に思うのかな…という場面も。
わたしもいつか子供ができたらド思春期の子どもにどうやって接するんだろう?!
少女漫画ってすばらしい
いやー、久しぶりに少女漫画を読んだのですが、やっぱりいいですね。
仕事でカサカサになった心が洗われます。
ほっこりもするしキュンキュンもするし、最高です。