「音楽家のカルテ 椎名林檎」が良すぎて曲聴きながらトリップ

こんにちは、アオです

だいすきな椎名林檎さん。雑誌SWITCHでのロングインタビューをまとめたものです。雑誌でもときどきみていたのですが、こうしてまとめたものを見るとさらに凄みが増すというか、インタビュー内容それ自体もすてきだし、インタビュアーの内田正樹さんの魅力があふれまくっていて最高です。

何が最高かというと、もうそれはそれはいろいろと最高なのですが、お互いの信頼関係が紙面から溢れ出していて。

椎名林檎さんはご自身でも語られているのですが、あんまり丁寧にすべてを説明するよりも”察してくださる”ということに喜びを感じられる方のように思う。その”察して返答する”というやりとりがとても心地よくて、読んでいてノンストレスでした。

たまに雑誌の対談とか、ネットのインタビュー記事を見ていると、話がぜんぜん噛み合っていなくて悲しくなることもあるのですが、これはもう皆無です。強くインタビュアーとインタビュイーが繋がっていて、お互いをリスペクトしている感じ。

ここから芋づる式にナタリーとかのネット記事を見返したり曲を聴きなおして、また本を読んで…と大変しあわせな時間を過ごさせていただきました。はー最高。今日はいい日だったなと思えた本でした。

そんなこともあり、久々にアルバムごと聴きなおしまして、やはり東京事変のアルバムは、最初から最後まで聴くことでうっとり度が増すんだよね、と再確認。まったく色あせていなかったよ。

この大発見はとくに「恐るべき大人達 – 東京事変」から「21世紀宇宙の子 – 東京事変」の流れがもうよくて…聴いてくださいとしか言えない。林檎&師匠の素敵な曲。

ああ、自分もこんな才能溢れたひとになりたいし、その魅力を引き出す人にもなりたいし、そういった人を支える人にもなりたいと、なりたいづくしになっちゃって、なんだか力がみなぎる本です。

どれだけ椎名林檎さんが自己表現なんかではなく、世の中が欲しているものを作品として提供する、というプロ意識が強いのかが伝わってきます。ほんとうにすばらしいね。