アラサーの私は、ちびまる子ちゃんはもちろん、コジコジも好きで子どもの頃からよく読みました。そんなさくらももこさんのエッセイ、読んだことありますか?物語とはまた一味ちがって、めちゃくちゃ笑えます。こんな作家があんなほんわかしたお話を作っていたなんて…とか思ったり。
さくらももこさんのエッセイは友達から薦められ読み始めたのですが、いやあ面白い!わたしの周りでもファンがたくさんいます。普段漫画しか読まない方でも「さくらももこのエッセイは楽しく読める!」という方も多いですよ。
今回は数あるさくらももこさんのエッセイの中から、わたしが5冊選んでおもしろランキングをつけました。それではランキングをどうぞ!
第1位 もものかんづめ
もものかんづめがずば抜けて一番おもしろい! 最初の感想は「この人…めちゃくちゃ腹黒い…!」でした。なかなかのダークネスで、ちびまる子しか知らない方は驚くかも。わたしはさくらももこエッセイはこれが最初だったのですが、はじめは拒否反応というか、正直、ちょっと引いちゃったし、混乱して、戸惑いました。
が! ちびまる子とかもう抜きにしてまっさらな状態で読むと、やっぱりおもしろいんですよ。いちいちバカバカしくて笑えます。かと思ったら、友蔵と実際の祖父を比較する話が出てくるのですが、ちょっぴり切ない気持ちにもなったり。やはりそこは人気作家、ぎゅっと心臓つかまされました。
初めてさくらももこを読むならやはり絶対これ! これが一番おもしろいです。
第2位 あのころ
これもちびまる子と重ねて、比較して楽しめる一冊です。ひとことで言うならば「ちびまる子のリアル」です。素朴で平凡な、連続している日々を、これだけ素敵な言葉にできる方ってなかなかいらっしゃらないですよねえ。そして、よくこんな鮮明に覚えているなあと思います。わたしは日記を書いているのですが、あのころに影響受けてますね。昔のことも覚えていたくなって。
活字全然ダメですって方でもこれは楽しく読めるんじゃないかなと思います。サクサク楽しく読み進められるので、マンガ読んでいるみたいな錯覚になります。いまでは教科書にも載っていると聞き、おどろき! 読みやすいもんねえ。
第3位 まる子だった
ちびまる子とさくらももこをつなぐ大切な一冊です。理想と現実ってやっぱり違うよね、こう言う風に対比されるんだなあ、と笑いながら読み進められます。さくらももこファンだったら絶対おもしろい!
そして、ただただすごい、と思ったのは、先ほども言ったのですが本当に昔のことをよく覚えていらっしゃるんだなということ。わたし小学校の頃のこととか全然覚えていないので、こんなに鮮明に一つひとつのエピソードが紡がれることに驚いてばかりでした。
まるでついこのあいだの出来事みたいなんです。それは楽しいことでもあるけれど、辛いことでもあるんだろうなあ。
第4位 そういうふうにできている
結婚・妊娠・出産の壮絶だったであろうエピソードをおしつけることなく、悲劇のヒロインにもならず、そしてやはり面白く書かれています。ん〜さすがさくらももこさん!感覚としては川上未映子さんのきみは赤ちゃん (文春文庫)を笑い成分を増やした感じかしら。出産の話とかに興味ある方にはぜひ。
マタニティブルーの方にも良い栄養になりそうな一冊。最近わたしも子どもが産まれたのでまた読み直そうかなーと思っています。
第5位 さくら日和
毒っ気がかーなり強いので読む人を選ぶ作品ですね。息子さんとのやり取りは「人気作家とその子どもってこういうやり取りするのか…未知の世界(驚)。」ってなります。息子もかなりアクが強いです。作中の息子さんは子どもなのですが、今はもう立派に成人されているようですね。
また、わたしはこれを子どもの頃に読んだのですが、大人になってこんなふざけた人いるんだ!! と呆れるエピソードもあって、とにかくバカバカしい気持ちになります(ほめています)!
さくらももこのエッセイ、読んでみてね
ちょっと思いつめているとき、疲れているとき、笑いたいとき、何も考えたくないとき、さくらももこさんのエッセイが心に染みわたります。教訓とか学びとか、そういう堅苦しいものは抜きにして、ただただ笑いたい方へ。ぜひ読んでみてください!
追記:さくらももこ先生がお亡くなりになったと聞いて驚きました。エッセイのみならず、ちびまる子もコジコジもアニメで見て育った世代でした。もう新しい作品が読めないということに途方に暮れています。
ご冥福をお祈りいたします。