くだらないのに泣ける!?星野源のエッセイ6冊をファンが全力でおすすめする!

星野源ファンのわたくし。

初めて知ったのは歌でも演技でもなく実はエッセイでした。雑誌の連載でおもしろいこと言っているなあ、と思って注目していたのです。

エッセイでは音楽家・俳優とは一味違った星野源さんの様子を見ることができますよ!

「本を買おうかどうしようかな~」と思っている方は、まず星野源さんのラジオを聴いてみてください。

ラジオでは下ネタ祭りで驚くかと思いますが、エッセイもそんな感じです。

ラジオを聴いてみて、「楽しいな、もっと星野源さんのことを知りたいな」と思った方には、ぜひ音楽やドラマだけではなくてエッセイも読んでいただきたい!

そんな訳で、今回は星野源さんのエッセイ本をご紹介します!

そして生活はつづく

文芸PR誌「ウフ.」で連載された初めてのエッセイ集がこちらのそして生活はつづくです(2021年現在「ウフ.」は休刊)。

単行本ではぐるっとタイトルが描かれていて、後になって気づいたのでした。

そして生活はつづく、そして生活はつづくそして生活はつづ…くそして生活はつづく?!

そう、星野源さんはくだらないことが大好きなのです。

くだらないことが人を救うと本当に信じているのです。

内容としてはひとつひとつが独立しているのですが、根底に流れるテーマは「生活」。

星野源さんは自分が生活するのが下手だということに気づき、それを克服しようとしているのかしないのか、とにかく生活というものはこういうものだよな、ということをつらつらと書いています。

このエッセイが書かれたのは2009年。

こののちに2度の療養を経て国民的大スターとなるわけです。

ここで描かれている生活も、今となってはさまざまなことが変わっているのでしょう。

あらためて読み返してみると「源ちゃん、がんばったね」となぜか親目線の気持ちになりました。

働く男

CD販売の時の大作DVDといい、とっても凝り症な星野源さん。

働く男の単行本を手に取った際にはぜひペラっとカバーを外してみてください。

そして、さらにすごいなあと思ったのは、単行本と文庫本でちょっと内容が異なること。

ははあん、さては、2冊買わせる気だな!すごすぎる、星野源。

メインの内容は雑誌「POPEYE」で連載していたときの、映画に絡めたエッセイです。

そこに出てくる映画のことは、私は知らないものばかりだったのですが、それでも楽しめる内容になっています。

この頃のエッセイは曲について掘り下げることもしていて、コード進行が書いてあったり、アルバムの歌詞が書いてあったり、ツアー中の写真があったりします。

「歌手、星野源」を好きな方はぜひ手に取っていただきたい一冊。

そうそう、ピースの又吉直樹さんとも対談しているよ!又吉さんも大好きなのでめちゃ嬉しかった。

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蘇える変態

もうこれはね、タイトルで騙されることなかれ、そして最初の1ページのあまりのくだらなさ読むのやめることなかれ。

まさかまさかの涙なしでは読み終えることのできないエッセイなのです。

話と話のギャップが激しく、「くだらねー!」と笑っていたと思ったら「なんだよそれ…つらい・つらすぎる…」となって、最後の方は「きゅんとしてしまうじゃないかー!」となっている、まあ完全にしてやられた!な本です。

星野源ファンじゃなくても楽しめる内容です(断言)。

闘病エッセイも苦しいけれど、イイよ。

この一冊はものすごく濃い。

はじめて星野源の本を読む場合は、断然この蘇える変態がおすすめです。

星野源雑談集1

「雑談の中に本質がある」と星野源さん。

雑誌「POPEYE」での連載した大元の録音源をなるべくそのまま出しました、という変わったコンセプトの本。

雑誌でまとめられているものって大筋の、メインの話題しか扱われなくて、それ以外のところは編集でカットされてしまうのが常なんだけど、「その削ぎ落とされてしまったものこそが!大事なのだ!」と星野源さんは声を大にして伝えようとしているわけです。

それはわたしもなんとなくわかる気がしていて、例えばハリー・ポッターと賢者の石 が映画化された時って、「ああのクスッとエピソード丸ごとなくなっているやないかい!」ってなって、それは仕方のないことなんだけど、どうしてもそれが悲しかった思い出があります。

あの膨大な量を2時間ちょっとで収めないといけないから仕方ないんだけれども、でもそういう「遊びの部分」がわたしはどうしても愛おしくて。

そうそう、この雑談集、対談相手もすんばらしいのです。

笑福亭鶴瓶(落語家)
ケンドーコバヤシ(お笑い芸人)
小島秀夫(ゲームデザイナー)
宇多丸(ミュージシャン)
みうらじゅん(漫画家)
塚本晋也(映画監督)
三木聡(映画監督・演出家)
山下和美(漫画家)
小野坂昌也(声優)
武本康弘(演出家)
西川美和(映画監督・脚本家)
レイザーラモンRG(お笑い芸人)

「俳優、星野源」が好きな方はとくに楽しめる一冊だと思います。

対談本が好きな方はこちらもどうぞ。

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地平線の相談

わたしは世代的に、細野晴臣さんのはっぴいえんどとか、Yellow Magic Orchestra(YMO)とか、リアルタイムで聴いた世代ではなかったので、星野源さんを知った後に細野晴臣さんを知るという、なんともゆとり世代。

星野源さん経由で細野晴臣さんを知ってから、細野さんの本も何冊か読んだのですが、どれも面白かった。

そうやって改めて星野源さんと細野晴臣さんのこの対談を読むと、星野源さんの奥底で、細野晴臣さんの音楽はずっと流れていたんだなあと、笑いながらもノスタルジックな、ほんわかした気持ちが充満してくるようでした。

ただ、あまりにもふたりの世界が強固なものすぎて、全然ついていけないときもあります。

とくに私は音楽に詳しいわけでもないので、「ぽかーん」なときもあるのですが笑 それもそれでいい。

仲良しなおふたりの会話に癒されます。

「音楽家、星野源」が好きな方やYMO世代の方にとくにおすすめ。

いのちの車窓から

雑誌「ダ・ヴィンチ」で連載したものに書き下ろしを加えた、2017年の新刊です。

この2年間が最も星野源さんを世の中に広めた2年間だったはず。

どんどんドメジャーになった一方で、ちょっと肩の荷が降りたのであろう、優しい文章が読めます。

これまでのエッセイはとにかく「売れたい!」「みんな僕のこと知って!」とパワーが感じられる、笑いをとりにいくような内容であることも多かったように感じます。

一方でいのちの車窓からは、静かで、穏やかで、ちょっとオフな星野源を感じられました。

個人的には紅白歌合戦に出場がきまったときのエピソードがちょっと泣けて好きです。

新刊から読むのがおすすめだよ

初めて星野源さんの作品を読むなら、蘇える変態いのちの車窓からがあたりがおすすめです。

初期の作品は割とコアなファンなら楽しめるかな?

「歌手、星野源」そして「俳優、星野源」しか知らない!という方にぜひ読んでいただきたいです。

歌手星野源が好きな方はこちらの記事もどうぞ。

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追記:最近星野源さんとオードリーの若林正恭さんが共演しているのをよく見かけます。

若林さんのエッセイもとっても面白いのでぜひ読んでみてください!

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