オードリー若林正恭のエッセイ4冊を読んでほしい。テレビやラジオだけじゃもったいない!

オードリーの若林さんが好きという方、エッセイは読んだことがありますか?私はオードリーの漫才やラジオが好きなのですが、若林さんが書かれたエッセイも大好き。ラジオが好きな方は特に楽しめると思います。今回は著書4冊をご紹介します。

社会人大学人見知り学部卒業見込

雑誌ダヴィンチで連載していたエッセイをまとめた初めての著作。 当時、私が抱いていた若林さんのイメージといえば「めちゃイケの歌へた王でぶすっとしながら歌っていた人」「春日さんの横にいる人」「有吉さんや又吉さんに近い空気感を持ったちょっと気になる人」だったのですが、雑誌ダヴィンチでエッセイを読んでかなり印象が変わりました。

みんなが当たり前に持っているエアコンがないことが辛かったこと、売れてからも自分の時間がとにかく無くて辛かったこと、世間のいろんなことに腹を立てていて、文章は怒りや悲しみにあふれていながらも、なんだかちょっと笑えてしまったり涙がぽろっとしてしまったり。「わあ、素敵な言葉を書く人だなあ」と感動しました。

スタバで「グランデ」は言えないし、打ち合わせでの棘のある言い方を注意されてしまう。 そんな風に人間関係に辛さ、生きづらさを抱えている人はたくさんいても、これだけ相手に伝わる言葉で文章が書ける人はなかなかいないんじゃないかなあ。だから読んでいて嬉しくなっちゃう。そんな魅力がぎゅっと詰まった一冊。

若気の至りな若林さんを知りたいと言う方にとくにおすすめの一冊。

「ご本、出しときますね?」

エッセイではなく対談本なのですがこちらもおすすめ。BSジャパンで放送されていたらしいのですが、私は本が発売されてから知りました。リアルタイムで観たかったー。ここ最近読んだ本の中でいちばん笑いました。ひとりで自宅で読んでいて声を出して笑ったのは久しぶりです。

サラバ!」などが有名で、話し方がキュートな作家の西加奈子さん、「八日目の蝉」などが有名で実はボクシングをずっと続けているなどストイックな角田光代さん、「コンビニ人間」が有名な”クレイジー沙耶香”こと村田沙耶香さんなどなど、超豪華な面々と若林さんが対談されています。

小説は読んだことあったとしても、小説家の方が普段どんな生活をしているのか、どんな性格の方々なのか知る機会はほとんどないですよね。それが知りたくてときどきエッセイを読んだりもしているのですが、おそらくエッセイの中だけではわからない面白さがたくさん対談では出ている!と感じました。

私が人生で考えたこともないこと、思いついたこともない信念や思想、癖などをたくさんお持ちで、世の中にはいろんな人がいるなあと驚きました。ひたらく言うと、「小説家ってぶっとんでるな…!」

対談では小説家の方々に「マイルール」を聞くのですが、このマイルールがそれぞれの性格を現しており、そこも面白ポイント。

そうそう、対談の最後に一冊、本をおすすめしてくださいます。聞いたことないタイトルばかりで、これからちょっとずつ読み進めようと思っています。対談形式であり、話の途中にあるタグ(サブタイトル?)があることで整理され、普段本をあまり読まないかたも読みやすいと思います。

また、テレビでの放送をまとめたものなので1回ごとに話が独立しており、ちょっとずつ読み進められます。

表参道のセレブ犬とカバーニャ要塞の野良犬

夏休み三泊五日のキューバの旅行記です。 この旅行には「社会主義とはどういうものなのか」を体験するということと、もうひとつ大切な理由があったのでした(ネタバレはしないので気になる方はぜひ本編を)。

終盤の ruta25 音叉 が一番ぐっときて、ここまで読んでやっと理解しました。そうか、若林さんは今までこういう風に生きてきたんだなあと。だからひとりが好きなんだなあって。ひとりが好きな人って、ひとり遊びが得意なんだと思うんですけれど、こういうことか、と。

全体として、どういう意図なのかわからないというか、いろんな解釈ができるような文面もあって、これはエッセイなのか小説なのか、現実なのか夢の中なのか…。没入感があり、読後感もいろんな気持ちが混ざり合って「あれ、若林さん、わたし、ただただこれを小説として感動しているよ…」とその状況にまた感動しました。ただの旅行エッセイだと思ったら大間違いだぞ!

ナナメの夕暮れ

ぜひ社会人大学人見知り学部卒業見込を読んでからこちらを手にとっていただきたいです。 「書けなくなった」と半年休載してから復活したこの連載、最初の頃とはまったく内容が変わっていました。根底にあった怒りは消え、ネガティブな自分がいかにこの人生を楽しむか?という方向にかわっていました。

ネガティブな性分はは変わらなくとも、少し前向きにとらえることならできる。そんな空気感が漂っていて、歳を取るのもいいなあと思えました。 一番よかったね、と思ったのは、女性を喜ばせるために自分に嘘をつくのではなく、自分に合う女性と一緒に居ればいい、ということに思い至ったらしいこと。気の通じ合う人と一緒にいるのってしあわせだよね。

ひとりの青年がおじさんになっていく過程を見ることができ、まるで伝記を読んだかのような満足感です。 若林さんは没頭できることが人を救うとおっしゃっていますが、わたしはこの本を読むことで没頭し、救われました。

若林さんのエッセイ、読んでみてね

普段本を読まない人も楽しめると思います。ぜひ読んでみてください!

追記:最近星野源さんとよく共演されていますね。星野源さんのエッセイもとっても面白いのでぜひ読んでみてください!

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