家電は寂しさをごまかしているのか?
いわゆる、ミニマリストの本。
フランス人は10着しか服を持たない、の発刊が2014年。
ぼくたちに、もうモノは必要ない(佐々木典士)が2015年。
本著の発刊は2017年。このあたりが第一次?ミニマリストブームだったのかしら。
これらの本を初めて読んだとき、衝撃を受けた。
驚いたし、怖いとさえ思った。
なのに、なぜか惹かれて読んでしまう。
本著の著者である稲垣さんは、電気をほとんど使わない。ガスも契約しない。
何もかも持たなくて、寂しさを受け入れる生活。
一方、私は便利家電が大好き。
だけどそれは家族がいて家族と過ごす時間を増やしたいからで、本来の私はもしかしたら稲垣さんに近いのかもしれない。
もし私がひとり暮らしだったら、稲垣さんのような生活を送っているかもしれない。
実は、稲垣さんに憧れて、新婚時代はほうきを使ってた…笑
でも、すぐに嫌になって結局クイックルワイパーと掃除機の生活に戻った。
ここで書かれているものは、乳幼児がいる今の私の生活でそのまま生かすことは難しいと感じた。
でも、この本は哲学書だと思って見返したくなった。
今当たり前にあるものを疑う、所有することは本当に豊かなのか問う。
無くしてみたら案外大丈夫なものってあるかもしれない。
そんな風にして、根幹にあるものは私の生活にじわじわと染み込んでいるのかも。
この本を読むと本当ーに寂しい気持ちになる笑
震災の後、町が計画停電で真っ暗で、とても寂しい気持ちになったのを思い出した。
でも、これが本来の人間の暮らしなのかもと思うと、寂しさを受け入れる必要もあるんだな。
いつか子どもたちは独立するだろうし、夫が先に亡くなるかもしれない。
そしたら結局ひとりなのだ。
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